この関西火鉢は、天板が分離式の中型サイズでケヤキ材が使われています。
ケヤキは、日本の広葉樹の中で最優良材の一つで、銘木、高級材として流通しています。
耐湿性、耐久性に優れ、磨くと著しい光沢を生じ、堅く、摩耗に強いので火鉢に使われます。
大きさが幅・奥行はすごく大きいわけではありませんが、天板の厚みが73mmと厚く、周囲のけやき材の厚さもあり、どっしりとした風格の長年の使用に耐えれるしっかりした作りです。
大小の波杢がはっきりと出ており、よい風合いの火鉢です。
引き出し部分の細工も丁寧な作りで、飾り枠の紫檀が全体を引き締めています。