球杢のきれいな格調のある関東火鉢
火鉢の素材としてのケヤキは、装飾性、希少性から「球杢」が最上の一つとされており、磨けば艶が出て、年を経るほど趣がでるものです。
この球杢は、樹齢数百年の大木(老木)の根より、2~3mの部分だけに現れるこぶを切ったときに出る文様で、古来、良い杢を選び、活かすのが職人の腕といわれています。
この火鉢は昭和初期の品と推測され、職人が材を選び、吹き漆に良い風合いの色艶で、最後まで仕上げた格調のある逸品です。