本体回り12mm厚のケヤキが使われた杢目が美しい無垢板使用の大きめな火鉢。材を選び、吹き漆に良い風合いのあめ褐色の色艶で仕上げられて品です。
玉杢、如輪杢等、淡い細かな「杢」で覆われている頑丈なつくりで、昭和初期の品と推測されます。上部枠は30mmの太さの黒柿が使われ、また大型の取手も黒柿を使用しています。縁と引出しの枠に黒柿が使用され、造りもしっかりした、趣と味わいを備えた火鉢です。
この火鉢にあった、骨董の赤銅製の胴壺、真鍮製の火箸、赤銅製の灰ならし、コーナーのゴミ入れ付き。