特徴
火鉢全体が厚さ15mmの板で作られたオール黒柿製(底板、引出内部は除く)の非常に貴重な火鉢です。
黒柿の模様や色はどれ一つとして同じものはなく、この模様が出るのは柿の樹数万本に1~2本といわれ、はっきりとした科学的根拠はありませんが、木の成分タンニンと土中の金属が影響して黒変すると言われています。
白黒が絶妙な模様となる「孔雀杢」が最高級とされ、この火鉢は4側面並び、猫板下まで「孔雀杢」で覆われています。
この火鉢の裏面(亭主が座り、引き出しがある面)の黒柿の模様のなだらかな富士のごとき美しさに目を奪われます。