大変希少な黒柿の火鉢
黒柿を素材としてつくられた長火鉢は大変希少です。
柿の木は緻密で堅く、家具や茶道具などの材料として利用されます。ひ弱で古木になっても木の幹は大きくなりません。
ただし、加工が難しく割れやすく、堅い樹であるが突然に折れる性質のため、装飾用以外にはあまり使われません。また、黒い部分と白い部分での収縮率が異なるため、自然乾燥の途中で割れてしまったりと取扱いの難しい木材です。
樹齢を重ね古木になると、まれに心材に墨で描いたような黒い模様が入るものがあります。全体に淡い橙褐色を帯びているが、心材の木理に黒色から黒褐色の縞模様と孔雀目をもつものを「くろがき」と呼びます。この模様や色はどれひとつとして同じものは無く、心強く引き付ける不思議な魅力を持っています。
黒柿の美といえば、神秘ともいえるこの見事な模様の美しさのことです。
五徳上の鉄瓶、銅壺の中でのお燗。癒しと和の典型的な風情を醸し出す火鉢です。
黒柿を材とした現在では同じものはお金を出しても作ることは難しい火鉢をご用意しました。
*こちらの火鉢は新品ではありません。
火鉢の素材として適しているものは、熱に強く、堅く変形しにくく、また木目の美しさが出る「けやき」「黒柿」「紫檀」等が多く使われています。これらの火鉢としての良質素材は、現在非常に入手が困難です。
角火鉢の右側に引き出しのある袖机を一体化した、直方体の火鉢です。
長方形角火鉢の四辺に10cm前後の張が付いた火鉢です。
柿の木はひ弱で成長が遅く、数百年の古木であっても幹径は1mにもなれません。この数百年の受令を重ね古木になると、稀に心材に墨で書いたように黒い模様が入るものがあります。このようになった柿の木のことを黒柿と言います。
1人または2~3人の少人数で、身近に置き暖をとる火鉢です。石油や電気の暖房機が使用される以前は、日常各部屋ごとに置かれていました。
火鉢の素材としては、欅(ケヤキ)・桐・桑・杉など、また外国産には紫檀・黒檀・鉄刀山などを使用したもの、大名、角、くり貫き、蒔絵、色彩、大きさや形にもさまざまなものがあります。